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執筆者の写真ふじおかんたろう

「無茶祭」一ヶ月前


あっという間に。一ヶ月後の今頃は、全5ステージを終え、スタジオをバラしていることでしょう。

あらためて、趣旨のすこしわかりづらい公演なので、説明します。

簡単に言うと

30分の一人芝居ミュージカル短編を6作品ひとりで上演致します。

つまり合わせて約200分。ひとりで演じます。さすがに200分連続で上演すると、お客様も僕も疲れ切ってしまうので、3作品ずつ100分の上演を5回に分けて演じます。

どんな短編かというと

僕の友人の伊藤 靖浩が企画している一人芝居ミュージカル短編集シリーズの作品から上演します。(+新作ひとつ)

ここ数年で誕生したオリジナルミュージカル。全楽曲の作曲と音楽監督を伊藤 靖浩が担当しています。通称:ひとみゅー。なお、今回、伊藤 靖浩本人がピアノを弾いてくれます。

「ひとみゅー」作品のルールは

「ミュージカル作品であることと、

 題材が実在した人物であること」です。

なので、「ひとみゅー」過去50作の題材を見ると、なかなか多種多様な歴史上の人物の名前が出てきます。「無茶祭」観劇の際は、興味のある題材を選んで観劇日を決めるのも楽しいと思います。

僕が演じるのは

『男』

藤田嗣治=画家

ヒエロニムス・ボス=画家

アウトゥーロ・トスカニーニ=指揮者

黒田清隆=日本の二代目総理大臣

『女』

ジョーン・リバーズ=スタンダップコメディアン

楢崎龍=坂本龍馬の嫁

とまあ、何を演じるのかについてはこんなところです。作品自体は僕が「ひとみゅー」50作品の中から選びました。

大変な企画を始めてしまいました。

ご予約してくださった皆様本当にありがとうございます。とても励みになります。今月中に売り止めの回がでるかどうかというところで、8月に入ると一気にお席がなくなる可能性が高いです。

最後に、一人芝居の準備をしていて最近、思うことを。

演劇っていろいろな形態がありますよね。その中で、一人芝居って、やっぱりかなり特殊だと僕は思っています。どうしたって、一人しかいないわけで、あまりに前提とする「嘘」が多いよなあと思うのです。しかし、2人以上のお芝居を見ても、相手役とちゃんと向き合ったお芝居じゃないと、途端に観ていて話が入ってこなくなるし、「僕はこんな感情なんだあー!」というお芝居を観ても、「そうなのかあ、それより、目の前の人をどう思っているのかが知りたい。。」と僕は思うタイプで、で、相手役がいたってそういうことが起こるのに、「一人芝居ってそもそもひとりしかいねえじゃん!!」

このことは本番までずっと考えていくことになるかと思います。論理的に考えて、2人以上の方が、舞台はダイナミックじゃないか?と思うのです。そことどう戦えばいいのだろう。

そして、多くの場合、お芝居は作品を通して、何かを届けるものだと思いますが、この、僕がひとりで取り組む短編集の核は何だろう。劇団なら劇団で、その集団の色があって、その色を使いながら通底するテーマを手を替え品を替え発表し、ファンがついていく。「ここに行けばこれが観られる」と。

このひとり芝居にきたら何が観られるのだろう。

「ミュージカル作品がたくさん観られる」というのは事実ですが、音楽と史実のルール以外、作家も違うわけですから、作風もバラバラです。ましてや、「とにかく藤尾の歌さえ聴ければ満足!救われる!」というお客様は、現段階で地球上に存在しないと思うものですから、あくまで演劇作品として戦いたいわけです。

「藤尾勘太郎が無茶する演劇」という演劇でもいいのかもしれません。

きっとそうはなります。

ごめんなさい。このあたりはぼんやり自問自答している日々で、言葉のキレも悪いですね。結論はまだでません。

でも、そういうことも考えたり責任を追ってみたかったから、僕は今回特に演出家を立てなかったのかもしれません。どうやったら、この企画が演劇として成立するのか、そんなことに少しでも触れられればと思っています。

あ、いまふと思いましたが「とりあえず元気になる演劇」にはきっとなります。

僕自身が「ワクワクして」はじめたわけですから、その「ワクワク」をすこしでも届けられたらという思いはありますね。それは。

まあ

あの

そのあたりは本番をお楽しみに!!

だらだらとすみません。とにかく泣いても笑っても自分一人の責任なんて、はじめてです。挑戦でございます。

どうぞよろしくお願い致します!!

最後の最後

一ヶ月前です。

お早めのご予約、

僕が踊って喜びます!!

お待ちしております!!

↓今回の台本6冊です。ひゅう!一人芝居なので、どのページも文字がぎっちりです。


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