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執筆者の写真ふじおかんたろう

抽象のぐあい メモ


ふーふーふじたについて調べながら、台本を読みながら、言葉に出しながら、な日々です。

はじめての一人芝居。はじめてのミュージカル。はじめての実在した人物。

「藤田を演じる」と言うと、思っていた以上に多くの方が興味を寄せてくれます。

あなたはいま、これだけ多くの日本人に愛されていますよ。(空気に言いました)

しかし、本を調べれば調べるほど、いったいどこまで知ればいいのか考えてしまいます。

たとえば、どうやったって脚本というものは実在した藤田を抽象しているわけで、

そして、演技する僕自身もそこから僕なりの藤田を抽象するわけで、

完全なフィクションの場合、役者の仕事は台本に書かれたことから、書かれていない彼の人生を想像することにありますが、実在した人物を扱うとなると、ある「事実(とされていること)」があるわけで、一応ある程度、その本質は掴んでおきたいと思ってしまう思う訳です。

しかしあれですね、藤田がまだ、健在だとして、つまりTVでも見れば生の藤田が見られるとして、別に彼のモノマネをして「そっくりだったねえ」と言われることを目的にお芝居を作るわけじゃないじゃないですか。きっとそんなお芝居面白くないこともわかっているんです。でも、細部に宿る「その人」もある。

つまるところ、絵を描く行為で言えば、対象をどこまで写実的に描くか、どこまで抽象するかというような話だと思うんですね。(ちなみに写真を目指した写実的な絵画には「すごい」と思うけれど、そんなに興味はありません)それを決めねばならない。当然そういったことを決定していくのは外から作品を見る演出家ですし、わかってはいるんですが、そのあたりの提案というか「僕はこれが面白いと思う」はやっぱり提出したいじゃないですか。

これが1千年前の人物だったら迷わず勝手な創作をする部分も多いと思うんですが、なまじ100年前っていう。そこまで、遠くないっていう。

ふーむ

書いてるうちに整理されていくもので、僕もそろそろ「決めつけ」にかからねばなと思う次第です。なにを「幹」にするかみないな。

そんなわけで、楽しんでますので、挑戦を観にいらしてくださいませ!!

これ終わったらしばらく舞台あきそうです。

公演詳細

https://note.mu/rickytickyasu/n/n099638878305

ご予約

http://ticket.corich.jp/apply/90821/024/ …

もっともっと実験をしなきゃな!


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